正しく まっすぐ 面白く
社名の由来である「BOON」は、「恩恵」
「面白い」という意味です。
伝統産業を正しく伝えていく事で歴史の
継承を行い、まっすぐ取り組む事ですべての
恩恵に感謝し、
面白くする事により
新たな可能性を切り開きます。
一志一道、意思あれば道あり。
日本の伝統産業をしっかりと守り、
成長させていきます。
酒蔵は歴史をたどればその地の名士による創業が多く、いわゆる「外」の人間からは計り知れない程の地域との密接な関係があります。私たちは単に一方通行のやり方を押し付けるのではなく、あくまでもその地域ごとの仕事の進め方、四季折々のくらしのリズムを尊重しつつ、「内」側ではできない発想や方法をもってサポートする姿勢を基本としています。
それにより地域との新しいつながりが出来る事で、地域全体の活性化や雇用を生み出す事が可能となります。また、蔵を通じて積極的に地域との関わりを持つ事で、町のシンボルとして、また話題の中心としての蔵の存在価値を高めます。
ワインがぶどうによって味わいが違う様に、日本酒も当然その米の産地によって味わいが変わります。さらに仕込みに使われる水はその源流となる山々によって成分や硬度が変わるので、地酒蔵それぞれの個性となってあらわれます。
わたしたちは酒造りは農業と考え、どんな土地でどんな米が育ち、どんな水が使われ、さらにはどんな人がつくっているのか、まさに酒蔵のテロワールに注目し、作り手のみならず、飲み手の興味や満足度を向上させます。
我が国は世界でも稀にみる100年企業が多い国です。中でも酒蔵は100年、200年、中には800年を超える歴史をもつ蔵さえあります。長く続けばいい訳ではもちろんありませんが、商品そのものだけではなく、その蓄積された時間の中で育まれてきた歴史や文化を絶やす事は、わたしたちの財産をなくすのと同じくらい残念な事です。もちろん、単に長い歴史の上に単にあぐらをかいて、商品への探究心や飲み手の意識を鑑みることなく衰退し、事業として淘汰されるのであればそれは当然の事です。そうではなく、なかなか内部ではやりきれない事、思いつかない事がたくさんあります。少し外から力を貸すことで、大きく花開く可能性のある酒蔵が世の中にはたくさんあると言って過言ではありません。わたしたちは酒蔵運営を通して、先人たちの残していってくれた文化、財産を受け継いで行きます。なぜなら日本酒にはまだまだその価値と可能性があるからです。
いくら技術が進歩して機械化が進んだとはいえ、日本酒は人の手を介して造られます。あたり年はずれ年がなく、バイオテクノロジーという言葉さえなかった時代から菌や微生物をもちいた発酵技術を駆使し、毎年安定した味と品質を保ちながら、冷たくても温めてもそれぞれおいしく味わえる醸造商品は、世界で類をみない貴重な日本の宝物です。わたちたち日本人には当たり前の存在でしたが、その価値はあらためて世界から注目を集めています。
情報が一瞬で世界を駆け巡る様になり、流通も劇的に進歩した今、日本酒が世界でブームと言ってもまだまだ黎明期です。国内のみならず海外への発信もきちんと視野に入れた商品ならびに事業展開をしていきます。